各店各様のディスプレイで商品を訴求 圧倒的な販売力でグランプリを獲得
各店各様の取り組み
キリンビバレッジが開いた「おいしい免疫ケア ディスプレイコンテスト 企業賞コース」で見事、グランプリに輝いたのは丸久(山口県)だ。社内で売場展開の陣頭指揮をとった同社加工食品部で日配担当の山本隆太バイヤーは、「全国で数ある企業が参加する中、グランプリをいただけるとはありがたい」と静かに喜びを表現する。
コンテストは、2025年11月1日から2026年1月31日を期間として開催された。約90店のうち大半がエントリーし、対象商品である「おいしい免疫ケア」のほか、「おいしい免疫ケア カロリーオフ」「おいしい免疫ケア 睡眠」を強くアピールした。
山口県周南市の「アルク徳山中央店」では、多くの人が往来する目立つ催事スペースにおいて、ボリューム感を持たせながら積み上げた。比較的コンパクトな店舗でも、キリンビバレッジが提供する販促物に加え、オリジナルの装飾も工夫を凝らした。またある店舗では女性目線で、カラーコントロールも意識した楽しいディスプレイが大きな注目を集めた。
各店の取り組みについて、山本バイヤーは、「お客様の目に留まり、足を止め、手に取ってお買い上げいただくことを目標にした。キャッチコピーやPOPも効果的に使いながら、見た目のインパクトも意識した」と語る。
各店各様のユニークな取り組みにより、来店客から好評を得た。とくに商品のうちレギュラータイプの「おいしい免疫ケア」は、定番売場に置いていた時と比べ、10倍以上も売れたケースもあり、丸久では手応えを得たようだった。
健康志向商品で差別化
あらためて丸久について紹介すると、本部を置く山口県のほか広島県、福岡県、島根県で事業展開する食品スーパー企業である。普段の食事に必要な商品を、地域密着型の店舗運営のもと提供しており、各地で強い支持を獲得している。
ただ商勢圏では近年、競争が激化している。有力な食品スーパーのほか、近年は食品の扱いが大きいドラッグストア、さらにディスカウントストアといった異業態も台頭。各地で店舗を増やしているロピア、またハローズといった県外勢の勢いも増している。
厳しい状況に対し、丸久加工食品部では、購買頻度の高い商品は地域水準の価格で販売する一方、こだわり商品や健康志向の商材を各カテゴリーに揃え、差異化を図っている。また、単身者や高齢層の客層に合わせ、大容量ではなく、買いやすい適量サイズや品揃えを意識し、顧客ニーズとの親和性を高めている。
こうした状況下にあり、ディスプレイコンテストに参加するねらいについて、山本バイヤーは次のように教えてくれた。「免疫ケアは継続飲用が重要な商材。コンテストを通じ、手作り什器等で価格以外の価値も訴求し、顧客に商品を強く認識してもらう意義は大きい。一過性で終わらせず、健康習慣に寄り添う提案を継続したい」。
今後も丸久では、機会があればコンテストに参加する意向を持つ。ただ全社画一的な売場ではなく、収益性も考慮し、各店の規模に合わせた適正な売場展開を行う方針だ。価格競争が激化するエリアで今後、さらに個性的な陳列が見られそうだ。



