来店客にシール投票してもらう形式の参加型演出で大きな反響を集める
2年連続でグランプリを受賞 記憶に残る売場をめざして偉業を達成
日本食研が主催した「2026年夏 焼肉のたれ宮殿 ディスプレイコンテスト」で、宮殿コース グランプリを受賞したのは、JAながさき県央 Aコープ西諫早店。2年連続の受賞となった。同店の参加は3年連続だったが、1年目に準グランプリを獲得。2年目、3年目にグランプリを連続受賞したことになる。
陳列を担当したのは、2025年に引き続き、同店営業係(一食トレーナー)の木下一成氏。木下氏は、「2年連続グランプリまでは考えていませんでした。参加するからには、前回とは違う方向でインパクトのある売場をつくろうと考えていました。前回は商品の赤と黄色というカラーのインパクトを前面に出した陳列でしたが、今回は、なにか別のテーマ性を持たせようと考えました」と言う。
結果として思いついたのは「王国」や「宮殿」をイメージさせるゴージャスな売場。さらに「総選挙」と題して甘口派と中辛派のどちらかを選んで、購入する際にシールで投票をしてもらう演出だった。もともと木下氏はメーカー勤務の経験を持ち、店頭販促を考えてきた経歴も持つ。そこで培ってきたノウハウがこうしたアイデアづくりにも役だっている。
「テーマは、どこからか降ってくるように思いついた感じでしたが、実際にやってみると立体感を出すのが意外と難しかったですね。正面から見たときに立体的に見えるように工夫しました」(木下氏)
そのほか売場の並び、商品の配置や、足の向き、POPの向きなどを含め、いろいろな角度から見て、かなり詳細に検討しつつ何度もやり直ししたり、調整したりしながら完成形をつくりあげた。
AIを活用してオリジナルツールを制作

(中央)JAながさき県央 Aコープ西諫早店 営業係(一食トレーナー)木下一成氏、( 右)日本食研㈱ ホールセール西日本営業部九州ブロック 係長 蒲原邦広氏、(左)国分九州㈱ 第二支店 長崎支店 主任 営業担当 松尾圭祐氏
陳列では、日本食研から支給されたビッグダミーをアイキャッチとしたほか、背面の垂れ幕やPOPなどは、AIを使ってつくりあげたオリジナルツールを活用。甘口派、中辛派のキャラクターもAIで生成し、大きく印刷して使用している。
テーマのポイントとなる「総選挙」については、売場に投票式のシールを貼る仕掛けを導入し、来店客が楽しめるようにした。足元のフロアディスプレーで誘導すると同時に「足跡」を表示したのも参加を促す工夫のひとつ。
木下氏は「投票形式の企画は新しい試みでしたが、反応は非常によく、驚くほど多くのシールを貼っていただきました。投票が多かったのは、中辛派でしたが、こちらとしては多くのお客さまに参加していただいたことが何よりうれしかったです」と手応えを語る。想定以上に売れ行きもよく、短期間で隙間が目立つようになるほどの動きがあったという。
同店では、厳しい競合環境の中で、日頃から大手チェーンとは異なる独自性のある売場づくりをめざしている。今後についても「お客さまに飽きがこないように、変化のある売場をつくりたいと思います。そのうえで、1人でも多くのお客さまに足を止めてもらえるような、記憶に残る売場を今後もめざしていきたいと思います。POPひとつでも見せ方や温かみにこだわりたいですね」(木下氏)と言う。
さらに木下氏は、「今回3回目の参加を決めたのは、日本食研さんの担当者の熱意に押された面が大きいですが、実際に売れる商品をたくさん提案してくれますし、売場づくりのサポートや情報面でのフォローにも感謝しています」と、こうした企画に参加する意義を、高く評価している。



