オリジナルパネルや垂れ幕などの販促物でインパクトのある販促効果の高い売場を実現
売場づくりそのものだけでなくその後の維持管理も重視
フジッコが2026年に実施した「カスピ海ヨーグルト® とろぉ~もっちディスプレイコンテスト」でボリュームコース グランプリを受賞したのが、㈱とりせん 真岡店。同店店長の稗田純一氏は、「カスピ海ヨーグルト」が発売された当時、店舗で日配担当のチーフとして、売り込みや、フジッコ担当者とのやりとりを経験していたという。「その時の印象が残っていて、実はかなり思い入れのある商品だったこともあり、提案をいただいてコンテストに参加しました」と言う。
また、同店は2年ほど前に改装を実施しており、その結果として若年層の来店客が増えたことや、周辺に外国人居住者が多いこともあり、洋日配のニーズが高い傾向があったことも、参加を決断する理由になった。
もともととりせんでは、会社全体として社内外の企画によるディスプレイコンテストに積極的に取り組んでおり、真岡店もさまざまな受賞実績を持つ。稗田店長自身、日ごろから売場づくりや、販促手法を常に考えており、コンテストへの参加経験や、研修などを通して、ノウハウは積み重ねてきた。
さらに稗田店長は、「売場づくり自体は、少し時間をかければできるわけですが、重要なのは瞬間的に売場をつくることだけではなく、その後の維持管理です。当店の場合、加工食品担当の樋口さんがそこを担当し、きちんと売場を維持してくれることも大きいです。そのためには売上がどう動いているかなど、常に情報を共有することが大事で、その点を樋口さんやほかのパートさんもよく理解しています。大変だとは思いますが、高いモチベーションで取り組んでくれています」と、売場スタッフの果たす役割を高く評価している。
想定以上の売れ行きを見て展開期間の延長を決断
実際の陳列は稗田店長がアイデアを考え、フジッコの担当者と一緒に取り組んだ。今回はまず、スタンダードなプレーン系商品に加え、「カスピ海ヨーグルト」シリーズならではのチャレンジ性のある商品を強めに打ち出す方針を決定。また、グラノーラなどの関連商品をクロス展開し、相乗効果を高めることもねらっている。
アイキャッチのポイントであるパネルや横断幕などは、印刷したものを貼り付けて切り抜き、立体感を出すなど、手間をかけたオリジナル販促物を活用。またのぼりの「とろぉ~もっちステーション」という垂れ幕は、とりせんがカテゴリー名として使用している「おかずステーション」から着想を得たもの。陳列のバックには、ステーションという表現を踏まえて、「カスピ海ヨーグルト」を貨車に搭載した機関車をあしらった。
こうした工夫の結果売れ行きも好調。当初は2 週間の展開予定だったが、動きがよかったため1週間ほど長く継続した。稗田店長は「こちらが紹介したかったプレーン以外の商品についても手応えがあり、単価の高い『リッチモ』も想定以上に売れました。また、売場を通常に戻した後も、関連商品を含めて動きがよくなっている印象があります」と語っている。
また稗田店長は「こうした取り組みを通して、メーカーさんから提案や情報、発想を提示していただくことは、非常にありがたいです。次の機会には、売り手側が思う売りたいものを打ち出すだけではなく、お客さまのニーズと一致する売場づくりをめざしたいと考えています。お客さまが欲しいものをしっかり買っていただきながら、メーカー側や店舗側がおすすめしたい商品も販売できる。そうした両立型の売場が理想です」と目標を語ってくれた。




