夏らしさで売場の世界観を演出 地域性を生かした迫力あるディスプレイでグランプリ
季節感を取り入れて夏を感じる売場を実現
「ベープ」ディスプレイコンテストで、2026年のグランプリに輝いたのは、㈱イズミ ゆめタウンみゆき(広島県広島市)。夏らしさを前面に押し出し、地域の特性や売場の立地を生かしたダイナミックな売場づくりが評価された。
受賞の知らせを受けた主任の阿部雅貴氏は、「びっくりしました。全国規模で1位という賞を頂けるとは思っていなかったので、驚きました」と語る。同店が社外のディスプレイコンテストで受賞するのは今回が初めて。毎年行われる同コンテストではホームセンターの受賞が多いことから、「まさか」という思いもあったという。
今回の売場づくりは、6月からスタート。仕入れ先やメーカーからアイデアをもらいながら、夏を感じられる売場を目指して構成を考えていった。
「殺虫剤は夏に使う商品なので、季節感を前面に出すことを意識しました。花火大会もある地域ですから、夏を感じてもらえる売場にしたいと思っていました」と阿部氏。
さまざまなツールを活用し売場にインパクトをプラス
完成した売場では、中央にやぐらを設置し、フマキラーから提供された提ちょうちん灯を取り付けるなど、夏らしさを演出。さらに、地元企業であるイズミの店舗ならではの地域性を生かし、フマキラーの広島工場がわかる地図を入れた広島県仕様のボードも用意した。
「『フマキラーは広島の工場で ぶちええもん作っとります!』という地元ならではのメッセージを取り入れ、地域に合わせた売場づくりを意識しました」と阿部氏。
フマキラーが実施した「ゆるキャン△」の夏のキャンペーンと連動した大型ポスターも活用。浴衣姿のキャラクターを配した販促物を加え、夏らしい雰囲気をさらに高めた。
加えて、「スキンベープ」の大型POPを設置。ワゴン下部の前面には吊り下げタイプのスキンベープを並べ、ブルーで統一。「虫よけアロマ線香」の大型POPと販促ツールを組み合わせて訴求した。
中でも、天井から吊り下げる装飾の設置には苦労したという。テープだけでは強度に不安があるため、結束バンドを使って落下しないよう固定するなど、安全面にも配慮した。
陳列を柔軟に変化させ必要な商品を揃える売場に
売場を設置したのは食品レジの前。隣には食品売場があるため、食品を買いに来たお客さまの目にも入りやすい。
商品の陳列では、同色が隣り合わないよう配置を工夫した上で、時期によって変わる虫の種類やチラシ掲載商品に合わせてフェイシングを変更。配置を固定せず、来店客に飽きられないよう随時手を加えていった。
「1つの商品を大きく打ち出す方法もありますが、いろいろな商品を置いて、ここに来れば必要なものが揃うという売場にしたいという思いがありました」と阿部氏。
こうした売場づくりは、売上にもつながった。中でも「虫よけアロマ線香」の5 0 巻入りタイプが好調で、ゆめタウン全店の中でもトップとなり、前年を上回る実績となった。
「メーカーさんや仕入れ先さんにも相談しながら、一緒につくり上げたのがよかったと思います。各メーカーさんの協力があってこその売場ですし、みんなでつくっていこうという気持ちが結果につながったのではないでしょうか」と阿部氏。
今回のグランプリ受賞を1つの起点として、今後も売場をさらに発展させていきたいという。「今回こういう賞を頂けたので、来年はさらに発展させたいです。今年を超えていくにはどうしたらいいかをしっかり考えて、またみんなで協力して、チームで売場をつくり上げていきたいと思います」と意気込みを語った。




