販促のヒント

「食MAP®」による食卓トレンド
「だし醤油」

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「食MAP®」による食卓トレンド 「だし醤油」

株式会社ライフスケープマーケティング トータルサービス部 倉田悠

1.家庭内食卓における「だし醤油」の出現が増加

和食に欠かせない食材で、日本人になじみの深い「出汁」に関連して、最近の食卓では「だし醤油」の出現が増加している。食MAP®で2019年11月11日週時点における家庭内食卓出現を見ると、2019年3月以降から前年の出現を上回り、直近でも増加傾向だ。<図表①>

<図表①> 「だし醤油・コンブ醤油」TI値(前年比較)

<図表①> 「だし醤油・コンブ醤油」TI値(前年比較)

分析期間:2019/11/11週時点 出典:食MAP® 食卓機会:1日計 TI値:1000食卓あたりの出現回数 モニタ募集時年齢64歳以下

2.「だし醤油」は野菜料理・卵料理・かけご飯・刺身へ使用

「だし醤油」の使い方を「醤油全体」と比較すると、「野菜のおひたし」、「野菜の和風和え物」、「白菜漬け」、「焼きなす」などの野菜料理や、「卵焼き」、「生卵」、「ゆで卵・温泉卵」などの卵料理への利用が高いことがわかる。その他に「かけご飯」、「刺身」などへの使用割合も高い<図表②>。一方で、「焼き餃子」や「豚肉のしょうが焼き」、「鶏肉の唐揚げ」などの肉料理への使用割合は「醤油全体」と比較して少なく、手軽に野菜を摂取しながらもプラスαの美味しさを求めていることが推測できる<図表③>。また、「かけご飯」や「刺身」、「生卵」などのメニューを見てもわかるように“調理工程での味付け”ではなく、“食卓上での味付けも”ポイントとなりそうだ。

<図表②>「だし醤油・コンブ醤油」の使用メニュー割合

<図表②>「だし醤油・コンブ醤油」の使用メニュー割合

<図表③>「醤油全体」の使用メニュー割合

<図表③>「醤油全体」の使用メニュー割合

分析期間:2018/4/1~2019/3/31 出典:食MAP® 食卓機会:1日計 モニタ募集時年齢64歳以下

3. 「だし醤油」の飲食者は男性60代以上・情報感度が高く安全志向

家庭内における「だし醤油」の飲食者別出現TI値をみると、男性60代以上の出現が高いことがわかる。「刺身」や「かけご飯」などへよく使用されていることからも、シニア男性の個食シーンにおける卓上調理需要が推測できる。<図表④>

また、「だし醤油」の出現を食生活意識タイプ別にみても特徴があり、「グルメ志向」、「料理好き」、「安全志向」、「お勧め受容」、「新しもの好き」における出現が高いことから、食への関心や情報感度が高く、食品の安全性にも気を付けている生活者がターゲットとなりそうだ。<図表⑤>

調味料などのカテゴリは、家庭内における在庫期間が長く、購買データだけでは使用実態を把握しきれない部分が多い。より効果的な施策立案の実現するためにも、実際の食卓における使用傾向を確認することが重要となるだろう。

<図表④>「だし醤油」の飲食者性・年代別TI値

<図表④>「だし醤油」の飲食者性・年代別TI値

分析期間:2018/4/1~2019/3/31 出典:食MAP® 食卓機会:1日計 TI値:1000食卓あたりの出現回数 モニタ募集時年齢64歳以下

<図表⑤>「だし醤油」の食生活意識別TI値

<図表⑤>「だし醤油」の食生活意識別TI値

分析期間:2018/11/1~2019/10/31 出典:食MAP® 食卓機会:1日計 TI値:1000食卓あたりの出現回数 モニタ募集時年齢64歳以下

本稿内データは㈱ライフスケープマーケティングが提供する以下ツールを用いて算出しています。

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