全店舗でレベルの高い売場をつくり上げるためのチャレンジ
レベルアップのための標準化
昨年の10月から11月にかけて実施された東洋水産の「マルちゃん焼そばディスプレイコンテスト」で、企業賞のグランプリを受賞したのは㈱サンベルクス(東京都/鈴木秀夫社長)である。グロサリー商品部副部長の田中義則氏は「グランプリ受賞は、とてもうれしいです。各店舗のスタッフの取り組みにも感謝しています」と喜びを語ってくれた。
ディスプレイコンテストには、ほぼ全店で参加している同社。本部からコンテスト概要をはじめ、その時の売場づくりのコンセプトや陳列、演出の方向性が各店舗に伝えられる。「弊社では、レベルの高い売場づくりの標準化を本部が中心となって推進しています」と田中副部長。
売場づくりやPOPづくりが得意な人材がいる店舗とそうでない店舗で違いが出ることを未然に防ぎ、回を重ねることで、どのスタッフが売場づくりを行っても、買物がしやすく、楽しめる売場をつくれることを念頭においた取り組みである。
今回は、平台を活用した商品展開を実施し、来店客の視認率をアップするために腰巻とともにトップボードなどを採用している。商品力がある「マルちゃん焼そば」の存在をアピールすることで、売上の確保ができるため、シンプルでありながらも訴求力のある売場になっている。
スタッフの売場づくりのスキルアップと来店客の楽しい買物を両立する今回の売場展開は、売上アップにも大きく貢献することになった。
顧客に喜ばれる提案型を重視
㈱サンベルクスは、東京都をはじめ、千葉県、埼玉県に全52店舗(2月現在)を展開している。その特長は、青果店からスタートしたこともあり、“鮮度屋・生鮮屋”として、精肉、鮮魚などを含め、生鮮商品に強みを持っているスーパーマーケットということだ。近年では、総菜にも力を入れており、人気商品となっている。
また、地域密着型として品質の良いものをより安く提供している。田中副部長は「物価上昇が続くなか、お客さまの立場に立ったさまざまな提案をさせていただいています」と語る。
たとえば、トマト。「調理用ならば、トマト缶」というように、リーズナブルで調理の時短・簡便化になる代替品として薦める。このように、「お客さまのメリットを優先する販売を行うために、弊社は部門ごとの縦割を廃止し、横連動を行っています」と田中副部長。
売場づくりにおいても、買いやすさを追求している。そのために、「タスクアプリ」が導入されている。評価の高い売場の画像を全店舗で共有することで、ステップアップを促進するためのシステムとして採用されている。
さらに、毎週、重点販売の売場づくりが行われ、コンテストにも参加。実践しながら、トライアンドエラーを繰り返すことで、レベルアップを促進している。
田中副部長は「『マルちゃん焼そば』は、圧倒的なパワーアイテムなので、売りやすいことからコンテストに参加しやすい。そこでの評価は各店舗の自信につながることから、価値が高いと思います」と語り、今後もほぼ全店でのコンテスト参加を続けることで、来店客に喜ばれる売場づくりに挑戦していくとのことだ。



