テーマは今年の首里城復興!手づくりの売場はまさに圧倒的
首里城復興への思いを込めて
今年の夏に実施されたKINCHO殺虫剤の「第40回KINCHO V.I.P.陳列コンテスト」において、Aコースの大賞を受賞したのは㈱ビッグワン(沖縄県沖縄市、玉城了一代表取締役社長)のビッグワン那覇店である。専務取締役の大城智史氏は「今年、首里城が復興されるということで、そのタイミングに合わせて復興への思いを込めた売場をつくりました。今回の大賞受賞は本当にうれしいです」と受賞の喜びを語った。
今回の売場は、テーマを決めてから完成まで約4カ月をかけて準備した。まず本社で仮組みを行い、売場全体の構成を検討。そのうえで、必要なPOPや装飾物を店舗に持ち込み、現場で組み立てていった。
なかでもこだわったのが、売場を構成するPOPや屋根などの装飾だ。ほぼすべてをビッグワン側で手づくりし、一つひとつ製作した。とくに、屋根部分は5mm厚の発泡スチロール系ボードと大型プリンターで印刷した用紙などを使用。印刷物をボードに貼り付けるなどして、立体的な装飾に仕上げていった。商品部販促課課長の謝花寛仁氏は「お客さまに喜ばれる売場づくりのために、オリジナリティーにこだわっています」と話す。
売場全体を「首里城復興」の一つの作品として見せることで、来店客が売場前で足を止め、商品の認知や購買につながり、売上は前年同期比142%となった。
積極的な売場づくりで活性化
㈱ビッグワンは、沖縄県内初のディスカウントストアとして、1981年に誕生。現在は、沖縄本島および離島において、直営店・FC店を含めて多店舗展開を行っており、日用雑貨だけでなく、輸入食品・ペット用品・酒・日配品など幅広い商品を低価格で提供している。ビッグワン那覇店は、同社の主要店舗の一つ。文房具・日用雑貨・家電・衣料品・ペット用品に加え、菓子・一般食品・日配品(生鮮を含む)・酒のラインアップが豊富で、アクセスのよさや広い駐車場に加え、年中無休で9:00〜24:00まで営業している利便性から、地域の消費者に利用されている。
同社は、「POPで気づきを与える」売場づくりを実践している。今回のような大規模な売場はもちろん、日常の売場でも手づくりPOPを積極的に活用している。その目的は「お客さまにもう一品買っていただく」「商品についての気づきを与える」という考えに基づいている。
本部のバイヤーが「この企画を実施したい」と方針を出すと、販促部門などがPOPを調整・制作し、完成した販促物を各店舗へ展開する仕組みを構築。謝花課長は「本部のPOP担当者は常に各店舗に足を運べるわけではないため、店舗の販促担当者から『お客さまからどのような声があったのか』などといった情報を収集。それを次のPOP制作や売場づくりに生かしています」と話す。メーカーから提供される情報だけに頼らず、店舗側から得られる情報も重要視している。
次回も注目される売場づくりで、V.I.P.大賞に挑戦したいとのことである。




