受賞店の声即席麺

Let’s ケンミン食品創業75周年 ディスプレイコンテスト ケンミン大賞 ジョイエール宇治川

Let's ケンミン食品創業75周年 ディスプレイコンテスト

主催:ケンミン食品株式会社

迫力のある陳列で視認性向上売上は大幅にアップ!

地元食材で訴求力をアップ

ジョイエール宇治川

ケンミン大賞を獲得したのはジョイエール宇治川

2025年7月1日から8月18日まで開催された「ケンミン食品創業75周年ディスプレイコンテスト」で見事、ケンミン大賞を獲得したのはジョイエール宇治川(兵庫県神戸市)である。売場づくりを担当した杉本省三店長は「手応えは感じていたが、まさか最高賞をいただけるとは思っていなかったので、大変うれしい」と喜びを表現する。

店舗入り口すぐにある催事スペースで陳列を行った。来店客が必ず通る目立つ場所で、ケンミン食品の主力商品を強くアピールした。

「焼ビーフン」「焼ビーフンこく旨塩」「カレー焼ビーフン」「米粉専家 ベトナム風フォー」をはじめ、ケンミン食品の主力アイテムを高く積み上げた。限られたスペースにおいて、青果部門で使われていた果物の空き箱を活用、まるで壁のようにそびえ立つような売場を完成させた。

ディスプレイには、大きな商品パッケージ、POPも添え、楽しさを演出した。さらに上部には「焼ビーフン 愛されて75周年」「手軽に楽しむ お米の麺」と記したボードも掲げた。いずれも手作りで、これら温かみのある工夫も、来店されるお客さまに親近感を与えたようだった。

売場には、定番コーナーでは扱わない「フォーくるくるボール」などの商品も並んだため、来店客からの反応は上々。実際、売れ筋については通常時の20倍も動いた商品もあり、ディスプレイの訴求力の高さを証明する結果となった。

歴史ある公設市場が前身

ジョイエール宇治川

右から、杉本省三店長、青果部門の上田和幸主任、福井謙吾副店長、ケンミン食品関西支店営業課の國嶋彩さん

ジョイエール宇治川は、阪神電鉄神戸高速線「西元町」駅から西150m、神戸市道生田北238号線に面した場所に立地する。

同店は、大正9年(1920年)に宇治川商業協同組合として設立された、歴史ある公設市場が前身。その後、阪神・淡路大震災での被災を経て、平成8 年(1996年)に協同組合が建物を建設し、完全セルフ方式の食品スーパーとして新たなスタートを切った。直近では、建物の耐震問題から2019年に一時閉店し、2020年に新店舗としてリニューアルオープンしている。

ただ商品を販売する場だけではなく、市場が母体だけにお客さまと従業員が会話する光景も日常的で、地域に長く愛されている。神戸市を代表する繁華街、三宮が近いこともあり、近年は周辺にワンルームマンションが増加、客層に若い世代や単身者が目立つようになっている。こうした変化にも対応しながら、地域とのつながりを守り続けている。

その中、ディスプレイコンテストに参加する意義について、杉本店長は次のように説明する。「いつもと違う売場をつくることで、楽しさ、驚きを提供できることが大きい」。小売企業間の競争が激化する中、価格以外の価値を訴求しようとしている。

今後も、ジョイエール宇治川では機会があれば、コンテストに参加する意向を持つ。杉本店長を中心とした熟練のチームワークを武器に、昔ながらの人情を守りながら、そうした新たな挑戦を続けることで、魅力ある店舗をアピールしていく方針のようだ。

ジョイエール宇治川