受賞店の声生鮮

メキシコ産アボカド ディスプレイコンテスト グランプリ 京都生活協同組合コープ祝園駅

募集締切:
メキシコ産アボガド ディスプレイコンテスト

主催:メキシコアボカド協会

関連陳列も充実しグランプリを獲得

カラフルな売場も工夫

京 生活協同組合 コープ祝園 

グランプリを受賞した京都生協の「コープ祝園駅」

2021年11月1日から12月31日までを期間として開催された「メキシコ産アボカドディスプレイコンテスト」で見事、グランプリを獲得したのは京都生協の「コープ祝園(ほうその)駅」(京都府相楽郡精華町)。売場づくりを担当した同店農産部門の伊東弘樹チーフは「まさかいただけるとは思っていなかったので驚くとともに、大変うれしく思います」と素直に喜びを表現する。

昨年12月6日から14日までの9日間、農産と水産部門の間、通常はドレッシングや加工食品の売場がある場所を使ってディスプレイをつくり、多くの来店客に商品をアピールした。

多段什器を置き、そこにメキシコ産アボカドのばら売り、パック売り商品を配置。さらに同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科との連携のもと、学生が作成したレシピも並べた。「さっぱりアボカドマリネ」「なめらかアボカドスムージー」「さくっとアボカドトースト」などで、調理に使用するゴマドレッシングやオリーブオイル、味噌などの調味料、また食パンなども関連陳列した。売場の横には、キャラクターでメキシコ産アボカド親善大使「アボーゴ☆」の大型ボードも立てた。

伊東チーフは「アボカドそのものが比較的、落ち着いた色なので、売場全体を明るく、カラフルに見せられるよう工夫した」と教えてくれた。

昨年11月下旬からディスプレイの構想を練り始め、部門のパートタイマーの協力も得ながら完成させた。主通路に面する目立つ場所であったため、完成後も毎日、陳列に少しずつ手を加えることで売場に変化を出した。

ディスプレイの前に立ち止まって見る人も多く、注目度は高かった。「当店のお客さまは比較的、年配層が多いが、そういった方々に新しい食べ方を提案できるよい機会になった」と伊東チーフは手応えを感じたようだ。

商圏内では競争が激化

京 生活協同組合 コープ祝園 

売場づくりを担当した伊東弘樹チーフ(左端)と農産部門のスタッフ

コープ祝園駅は、JR西日本片町線「祝園」駅、および近鉄京都線「新祝園」駅の西側駅前に立地。駅から空中デッキで直結する商業施設の1階に店舗を構える。売場面積は約450坪で、京都生協の店舗としては大型に分類される。

安全安心を重視する商品政策のもと、全国各地の産地と連携した生鮮食品、また他の食品スーパーでは買えないコープ商品を豊富に品揃えし、2007年の開業以来、地域組合員から高い支持を獲得している。

ただ近年、競争が激化しているのが現状である。商圏内では有力食品スーパーが点在するほか、生鮮強化型のディスカウントストアなど有力店がしのぎを削る。また食品も扱うドラッグストアなど異業態も存在感を増している。

厳しい環境に対し、コープ祝園駅では供給高(売上高)を拡大するための施策を実施している。京都生協の全店が参加する販促企画にも参加しながら、おいしさ、安全安心、また楽しさを訴求できる品揃え、売場づくりを工夫している。

そのなかディスプレイコンテストに参加する意義について、伊東チーフは次のように説明する。「低価格以外の価値を組合員さまにアピールする手法を磨けるのがメリット。また農産部門で働く、パートタイマーの方々にもこういった取り組みに関心を持ってもらいたいとの思いがある」。

コープ祝園駅では今後も、機会があればコンテストにエントリーする考えだ。伊東チーフ、そして部門のスタッフが協力し合えば、さらに楽しく、魅力的な売場ができそうだ。

京 生活協同組合 コープ祝園