受賞店の声日雑

近商ストア 大小路店様
ネピアFSC®フェア ディスプレイコンテスト
キッチンタオル100カットコース グランプリ

募集締切:

立体感にこだわった売場でグランプリ

3~4日かけ売場を完成


前列左から大小路店の江口和彦店長、管理担当の京谷美鈴さん、田中章副店長、後列左から王子ネピアリビングサポート事業本部大阪支店販売二課の前川泰亮氏、商品第一部住関グループの秋山圭司バイヤー、同グループの今西忠章バイヤー

 今年6月1日から7月31日までを期間として開かれた「森を守る紙を選ぼう! ネピアFSC®フェア ディスプレイコンテスト」の「キッチンタオル100カットコース」で見事、グランプリを獲得したのは「近商ストア 大小路店」(大阪府堺市)だ。同店の田中章副店長は「多くの店が参加するなか、賞をいただくことができてうれしい」と喜びを表現する。

 売場をつくったのは、今年7月20日から同28日までの9日間。多くの来店客の目に触れるレジ前、日用品売場の一角で商品をアピールした。

 陳列したのはネピアの「激吸収キッチンタオル」。世界の森林保全に貢献することを意味するFSC®(森林管理協議会)認証の環境配慮型商品だ。それを3尺ゴンドラを中心に高く積み上げ、さらに自然を演出する手づくりの木の模型を据えた。売場下部には「森を守る紙を選ぼう!!」のキャッチコピーを掲げた。

 ディスプレイのアイデアを提案したのは、同店管理担当の京谷美鈴さん。京谷さんは「環境によい商品と知り、使えば森の木が増えていくようなイメージが伝わる売場にしたいと考えた」と明かす。そのもと、店のメンバーが協力し合いながら、実際に売場をつくり上げた。

 こだわったのは、ディスプレイに立体感を出すこと。限られたスペースを最大限に活かし、少しでもお客さまの目に留まるよう工夫した。木の模型の葉っぱの部分は、ヘアネットの中に丸めた紙を詰めてボリュームを出し、さらに緑色のスプレーで着色。幹は、ホームセンターで購入した緩衝材のロールに紙を巻き、茶色に塗った。日々の業務をこなしながら、売場をつくるのに3~4日を要した。

 陳列を行った期間中、お客さまからの関心は高かった。木にカブトムシのおもちゃをつけたこともあり、多くの子供が売場に注目した。ディスプレイを実施していなかった前年の同期との比較では2倍以上も売れ、同店では大きな手応えを得たようだ。

価値ある商品訴求ができる

 近商ストアは、大阪府、奈良県、京都府に37店を展開する食品スーパー(SM)企業。近鉄グループであるため、多くの店舗は駅前や駅ナカといった好立地にある。近年は、味、鮮度、品質にこだわった商品を販売する一方、価格訴求にも力を入れる取り組みで集客力を強化している。

 だが近年、商勢圏では同業態のSMのほか、食品の扱いが大きいドラッグストア、またディスカウントストアといった異業態と競合するケースが増えているのが現状だ。

 今回、グランプリを受賞した大小路店は阪堺電気軌道阪堺線「大小路」停留所の東側すぐに立地。だが西600mには南海電鉄南海本線「堺」駅、東1kmには南海電鉄高野線「堺東」駅と、近くにより乗降客の多い駅がある。とくに「堺」駅周辺には、「コーヨー堺店」「ライフ堺駅前店」といった有力店があり、お客の流れはそちらへ向かう傾向にあるという。

 このような厳しい競争環境にあるなか、ディスプレイコンテストに参加する意義を、近商ストア商品第一部住関グループの今西忠章バイヤーは次のように説明する。「機能性や付加価値があっても、お客さまに知られていない商品を訴求することができる」。また京谷さんは「売場に変化、楽しさを与える手法としても有効」と話す。

 近商ストアでは、今後もコンテストに参加する意向だ。今回は6店がエントリーしたが、次回はさらに多くの店に増やす方針という。競争が激化するなか、価格以外の価値を伝えられる取り組みを広げようと考えているようだ。