キャンペーンキャラを積極的に活用 楽しさと賑やかさのある陳列を展開
5回目のチャレンジで念願のスーパーグランプリ受賞
2025年の「明治 店頭陳列・演出コンクール#推しチョコバレンタイン」で、ディスプレイコーススーパーグランプリを受賞したセイミヤ銚子四日市場店は、今回で5回目のチャレンジ。これまで準グランプリなどを受賞してきたが、今回初めてスーパーグランプリに輝いた。コンテストの陳列を一貫して担当してきたのは副店長の古田健作氏。
「年々、上の賞をいただけるようになってきていたので、今回こそはスーパーグランプリをめざそうと、過去の事例などを研究してきました」(古田副店長)と語る。
古田副店長は青果部門を担当してきた経験から、日頃から「見やすい、取りやすい、わかりやすい陳列」を意識している。生鮮部門ならではの鮮度や価格といった魅力を前提とする一方、常に高さや見栄えなど、陳列の基本を考えた運営を行ってきたという。
同店店長の高橋英人氏は、「会社全体で店頭プロモーションに積極的に取り組む姿勢があり、当店でもニーズに適合した商品の単品量販など、売場訴求に力を入れています。売場づくりによって販売実績が変わってくるという手応えが、スタッフのやりがいにもつながっていると思います。今回もチェッカー部門、グロサリー部門などのスタッフが協力して取り組んでおり、こうした努力が評価につながったことは大変うれしいです」と語っている。
同店は銚子市郊外の住宅地区立地で、来店客の多くは近隣に居住するリピーター。とくに生鮮部門やベーカリーへの支持が高く、地域で親しまれている店舗だ。同時に、オリジナル販促物の制作が得意なスタッフや、さまざまな作業を分担するスタッフなど、多くの力で店舗の魅力づくりをめざしている。
売場の前で写真を撮りたくなる楽しさのある売場をめざす

(左から)株式会社セイミヤ 第三商品部 菓子バイヤー 井坂秀彦氏、株式会社セイミヤ 銚子四日市場店店長 高橋英人氏、同店グロサリーチーフ 岡田郁美氏、同店チェッカーチーフ 金澤紀子氏、同店副店長 古田健作氏、株式会社明治 量販営業二部 松井俊江氏、株式会社明治 量販営業四部 営業四課 課長補佐 白井勝義氏
今回の陳列では、明治がバレンタインに向けて展開したコラボキャンペーンの「サンリオキャラクター」や、アイドルグループの「FRUITS ZIPPER」をアイコンとして採用。「コラボ祭り」と位置づけて、陳列テーマは「楽しい・賑やか・ワクワク・ハッピーをお届け」とした。
その上で手づくりした「meiji」のロゴと、ハートのパネルとチョコレートで描いたハートマークを正面に大きく掲示。背景に「FRUITS ZIPPER」のAR企画やサンリオキャラクターのポスターを配置し、全体としてサンリオピューロランドのエントランスアーチを思わせる華やかさのある演出を展開した。また「FRUITS ZIPPER」のチョコレートの歌を流すなど、五感に対して多角的に訴求する工夫も行っている。事前にパソコンで全体の設計図をつくるなど、準備にも力を入れたという。
古田副店長は、「販促物の制作や取り付けに協力してくれた従業員の支えがあってできた陳列がお客さまから認知され、『写真を撮っていいか』、と声をかけられるなど、反応が得られたことはひときわうれしかったです。また、販売数量、金額ともに前年を大幅に上回る実績にもつながりました」と手応えを語る。
また高橋店長は、「自分も大陳企画に取り組んできた経験があり、今回の陳列については、正直少し要素が多過ぎ、賑やか過ぎないかとか、平台の上にさらに什器を重ねるのはどうかな、など不安を感じる面もありました。しかしそうした常識を打ち破り、スタッフも楽しみながら、新しい発想で陳列をつくり上げたのを見て、私自身もいい勉強になりました」と高く評価している。
店長、副店長はじめ、携わったスタッフは、次のチャレンジにも積極的に取り組みたいと意欲的に語ってくれた。