3年連続の「スーパーグランプリ賞」おかしの宝箱をめざす海賊船がテーマ
スタッフの力を結集して独自性の高い陳列をめざす
2025年夏に実施された明治のディスプレイコンテスト「店頭陳列・演出コンクールわくわく!どきどき!夏のおかしな大冒険」で、ディスプレイコーススーパーグランプリを受賞したのはスーパーアークス宮の沢店。明治が毎年実施してきた企画で、なんと3回連続グランプリを獲得したことになる。
同店では、ドライチーフの大鐘肇氏を中心に、菓子担当の田中貴子氏やチェッカー部門のスタッフがコンテスト向けの大陳を考え、陳列を行っている。
大鐘チーフは、「今回も賞についてはあまり意識していませんでした。企画提案をいただいてテーマがわかると、例年担当しているスタッフからさまざまなアイデアが出てくるので、それならこうしたらもっとおもしろいのではないか、などといわば“ワルのり”がエスカレートするような気分で、みんなでわいわい楽しみながら取り組んでいます。その気分がお客さまにも伝わって喜んでいただき、さらに陳列としても評価をいただけたとすれば、大変うれしいです。私自身はちょこちょこ口を出すだけですが、忙しい中で実際に作業に時間をかけたスタッフの立場を考えると、賞をいただけたことは本当によかったと思っています」と語る。
屋台や射的、櫓などで夏祭りの楽しい雰囲気を演出

スーパーアークス宮の沢店 店長 鍋島夕紀子氏(左から2番目)、同店 ドライチーフ 大鐘肇氏(左から3番目)、同店 菓子担当 田中貴子氏(右から2番目)、株式会社明治 北日本支社 量販営業二部 営業三課 係長篠原慎氏(左)、同社 店頭販促係 SPスタッフ 安達康子氏(右)
大鐘チーフはさまざまなディスプレイコンテストの陳列を手がけた経験を踏まえて、今回のように「大冒険」など、テーマやコンセプトが明確に設定されている企画は、取り組みやすいという。「テーマから発想が浮かぶと、そのことで創作意欲を刺激されて力が入るという面がありますね」(大鐘チーフ)
チェッカーの長谷川綾子氏も「今回は大冒険というタイトルだったので、そこから海賊船とか宝箱を使った演出が思い浮かび、みんなで話しているうちにどんどんアイデアが広がっていきました。思い浮かんだり、気がついたことはやらないと気が済まなくなるので、それだけ作業も大変になるのですが」と言う。
実際の陳列は、自作した「おかしの宝箱」をめざし、明治製品のキャラクターたちが大航海に挑むというデザインを設定。海と船をあしらった巨大なバックボード制作には2~3週間かかったという。
製品のダミーやキャラクター制作などにも時間がかかっているが、陳列への反応は大きく、多くの来店客が足を止め、知り合いの顧客からも「見たわよ」などと声をかけられたという。
大鐘チーフは、「コンテストへの参加は楽しさがある半面、作業負担にもなるので、あまりハイペースで参加するのはどうかなと思っているのですが、今回の明治さんの企画については時期が近づくとスタッフのほうから『今年はどうするのか』と前向きな姿勢で聞いてきましたし、前年の販売実績を意識する必要もあったので、参加を決断しました」という。
また同店店長の鍋島夕紀子氏は、「私自身は他店から異動してきて間もないのですが、3回連続で参加させていただき、グランプリをいただいたということは、それだけ毎年楽しみにしていらっしゃるお客さまも多いのではないかと思います。そうした期待にも応えていきたいですし、コンテストは買物の楽しさを実感していただけるいい機会になると思っています」と、ディスプレイコンテストへ参加する意義を高く評価している。



