他部門の協力を結集して最高の売場づくりに挑戦
念願のグランプリ受賞
今年の4月から5月初旬にかけて実施されたロッテの「母の日ガーナ ディスプレイコンテスト」において、大陳コースのグランプリを受賞したのは㈱ウオロク(新潟県新潟市、葛見久賢代表取締役社長)のコモ店である。店長の五十嵐直哉氏は「母の日のディスプレイコンテストは、何度か準グランプリをいただいていました。手が届かなかったグランプリをやっと受賞でき、喜びもひとしおです」と語ってくれた。
売場づくりを担当した高山美智子氏は「今までの反省点から改善策を見つけて、グランプリを受賞するんだとの思いを込めた売場ですので、結果が出て、とてもうれしいです」と笑顔で話してくれた。
今回は、来店客の立ち寄り率をアップできるように、目立つことと楽しさが伝わることを重視。シンメトリーの陳列で商品を見やすくし、トップボードやシーリングを採用して、高さを出すことで視認効果を大幅にアップしている。さらに、人気アニメの販促ツールを効果的に使用して、楽しさを演出。ボリューム感とともに、アピール力のある売場になっている。
母の日に感謝を伝える楽しさと買物のワクワク感を連動させるような演出が相まって、視認効果のアップとともに来店客の購買意欲をとらえた売場は、売上も好調に推移したとのことだ。
店の特徴は「ワンチーム」

ウオロク コモ店 店長の五十嵐直哉氏(左から2番目)とドライ部門の高山美智子氏(左から3番目)、㈱ロッテ 営業本部関東信越統括支店 営業部 新潟支店 ロッテプロパーの本間久美子氏(左)と新潟支店の吉澤健策氏(右)
ウオロクは、新潟県の新発田市を発祥の地とし、下越・中越・上越地区に45店舗のスーパーマーケットを展開している。
コモ店は、新発田市の中でも比較的新しいニュータウン的な住宅街が商圏内にあることから、ファミリー層の顧客が多い店舗である。そのため、素材系というよりも、簡便的な商品の売上が高い。
五十嵐店長は「その他、菓子類の売上が高いことも特徴の1つです」と話す。
そのため、ロッテのディスプレイコンテストは、販促策としての効果が高いため、参加する価値は高いとのこと。
また、地域密着店として、顧客のニーズに合わせた商品ラインアップとともに、買物を楽しんでもらうことにも注力している。同店では、部門間の垣根を越えて協力しながら店づくりを行っている。
高山氏は「ディスプレイコンテストの売場づくりも部門を超えたワンチームの取り組みです」と話す。
母の日の絵を描いたオリジナルPOPづくりを手伝ってくれたり、ディスプレイとして飾られているプレゼント用の酒や生花などを支給してくれたり、実際にビスケットを焼いて持ってきて飾ってくれたりと、多くのスタッフが関わっている。これは、ふだんからの取り組みであり、地域の消費者に足を運んでもらえる店づくりの取り組みの特徴となっている。
ロッテの担当営業の協力も大きな力になっていることから、次回もグランプリをめざして参加したいとのことだ。