受賞店の声菓子

2023 ロッテ 母の日ガーナ ディスプレイコンテスト 大陳コース グランプリ ㈱フジ・リテイリングフジグラン石井

募集締切:
2023 ロッテ 母の日ガーナ ディスプレイコンテスト

主催:株式会社ロッテ

英国の宮殿がモチーフのディスプレイでグランプリを獲得

インスタでも情報を発信

フジグラン石井

フジグラン石井

2023年4月4日から5月14日の期間に開催された「ロッテ 母の日ガーナ ディスプレイコンテスト 大陳コース」で見事、グランプリを獲得したのは「フジグラン石井」(徳島県石井町)。売場づくりを担当した加工食品担当の井上和代氏は、「まさか受賞できるとは思っていなかったので大変驚いています」と喜びを表現する。

入口近くの催事スペースを使ってディスプレイを展開。来店客の大半が通る場所で商品をアピールした。

売場は横9m、高さ2.5mと迫力があった。英国の宮殿をモチーフに、「ガーナミルク」「ガーナブラック」「ガーナホワイト」「プレミアムガーナ ショコラカレ<キャラメルサレ>」はじめ、ロッテの主力商品を量感を出しながら積み上げた。

今回、ロッテでは母の日に向け、「ガーナチョコレート」と人気漫画「SPY×FAMILY」とのタイアップキャンペーンを実施。そのもとで、ディスプレイの中央部には人気キャラクターとともに、「ははも、ときどき甘えたくなるのです。」との印象的なキャッチコピーを記したボードを配置した。

一角には、売場にお母さんと娘さんが座っている写真を添えた。その親子とは、井上氏と同じ店舗に勤務する加工食品担当、中山志珠氏と、娘の琴葉さん。実際の親子であるため温かい雰囲気を表現できた。

催事スペースで展開するだけでなく、店の公式インスタグラムでも情報を発信。「SPY×FAMILY」は20~40代からの支持を獲得している漫画ということもあり、完成した売場で記念撮影するお客さまも多く、注目度は高かった。

訴求効果は大きく、陳列した商品はどれもよく売れた。なかには定番売場で展開するものと比べ、5倍以上動いた商品もあり、フジグラン石井では手応えを得たようだった。

「この街に、あってよかった。」

フジグラン石井

フジグラン石井 店長 旭光雄氏(前列左)、次長 兼 食品課長 広谷智一氏(後列右)、売場づくりを担当した加工食品担当 井上和代氏(前列中央)、同 中山志珠氏(前列右)。㈱ロッテ 営業本部 西日本営業部 中四国担当 岡山支店 ロッテプロパー 井口康代氏(後列中央)、同 近畿中四国担当 四国支店 営業係長 川邊啓生氏(後列左)

フジグラン石井は、愛媛県松山市に本部を置く㈱フジ・リテイリングが展開する大規模商業施設だ。開業は06年3月。同社直営の食品館、生活館のほか、雑貨や飲食、サービスといった多様な約60のテナントが入る。

店舗がある徳島県石井町は、徳島市のベッドタウンとして発展してきた土地柄、30~40代の比較的、若いファミリー層も多く居住する。そのなか、フジグラン石井は、地域最大級の商業施設として親しまれてきた。

ただ近年、徳島県では食品の扱いが大きいドラッグストア、さらにディスカウントストアといった業態が台頭、競争が激化しているのが現状だ。

これに対し、同店では「この街に、あってよかった。」という、フジ・リテイリングが掲げるスローガンを具現化する各種施策により、支持獲得をめざしている。

直営売場においては、購入頻度の高い商品を低価格で販売し集客する一方、品揃えを充実させ、選ぶ楽しみを提供。また家族で楽しめるイベントを定期的に開催するなど、店舗が「コミュニティの場」として機能するような各種施策にも力を入れる。7月からは、コロナ禍で中断していた高齢者向けのイベント「100歳体操」を再開、参加者からは好評を得ている。

その一環で取り組むのが、今回、グランプリを受賞したディスプレイコンテストだ。広い売場を活用、価格以外の価値を訴求する手法は、売場が小さい価格訴求型業態では見られない取り組みだ。

今後も、同店では、コンテストに参加する意向を持つ。井上氏は、「長年、続けてきた売場づくり。体力が許す限り、お客さまに喜んでもらうため、がんばりたい」と意気込みを語ってくれた。

英国の宮殿をモチーフにしたディスプレイ

英国の宮殿をモチーフにしたディスプレイ