色彩とコントラストの美しい紅葉モチーフの躍動感あるディスプレイ!
具体的な青写真の共有こそがディスプレイ構築の鍵
昨秋実施されたカンロの「和洋食べくらべ! ディスプレイコンテスト」で、見事アイデアコースのグランプリを獲得したのは、東武ストア ふじみ野ナーレ店だ。陳列を担当した加工食品菓子担当の武内美樹氏は、初めてのグランプリ獲得に驚きつつも「今回は手応えがあったので、やっと取ることができた、という思いです」とその悲願を語ってくれた。
紅葉のイメージを基調にした秋らしいディスプレイ。紅色を背景にした「カンロ飴」と白色を背景にした「金のミルク」のコントラストが美しい。上部には飴のボードを吊るしており、散りゆく紅葉と共に飴が降ってくるような躍動感を演出している。ディスプレイ外側の紅葉は、武内氏自らが切り抜きと彩色を行い、グラデーションを整えたという。
さまざまなコンテストで上位入賞してきた同店であるが、なかなかグランプリには届かなかったという。しかし、今回はいつもより広いスペースでディスプレイを構築することができ、自身が着想したアイデアをうまく実現できたという。
一方、広いスペースを使うには自身だけで作業するのは難しく、協力してくれるスタッフとのアイデアの共有が課題になる。そのため武内氏はまず、ディスプレイの大まかなスケッチを描いたという。「スタッフやメーカーさんに、自分が作り上げたいディスプレイを共有するためには、言葉にするよりも図面に起こした方が伝わると考えました」(武内氏)。自身が思い描く青写真をわかりやすく人々に伝えるということも、ディスプレイの完成度を高めることにつながるということがよくわかるエピソードだ。
来店者の反応もよく、「すごい!」と感銘の声も広く聞くことができたという。売上も定番で展開する時に比べて約4倍になるなど大きな効果が見られた。「本当のところ、ここまで売れるとは思っていなかった。こんなにありがたいことはないです」と加工食品主任の三木一広氏は嬉しい悲鳴を上げた。
家路を急ぐ来店客を惹きつけるディスプレイの重要性
東武ストア ふじみ野ナーレ店は、ふじみ野駅直結のショッピングモール内にある200坪以下の小型店だ。改札直結の3階に入居しており、電車を使って帰宅する学生や会社員が主な購買層になる。実際に、電車の乗降者が少ない土日には来店者が平日の60%ほどになるという、ベッドタウンの典型的なスーパーだ。
店頭には、飲料や弁当の他にグミといった菓子の新製品が目立つ。一方、夕食の献立を提案するようなファミリー層を狙った陳列は同店では控えめだ。「帰宅がてら、ふらっとその日に必要なものを買っていくコンビニのような店です」と語る三木氏。このような店舗で売上を伸ばすためには、プラスアルファでつい手が伸びてしまう商品をアピールすることが大切だという。「そのためにも、飲料や菓子を大々的にアピールし、家路を急ぐ人々が目を止めるようなディスプレイが重要なのです」(三木氏)
最後に、これからのディスプレイコンテストについての展望について伺った。「本部と店舗、そしてメーカーさんと一丸になって協力し合い、お客さまの興味を惹くディスプレイを作り上げていければ、というのが私の希望です」(武内氏)




