受賞店の声酒類

マツモト 新丸太町店様
月桂冠 春の大陳コンテスト
大陳賞

募集締切:

主催:月桂冠

立体感あふれる楽しい大陳で最高賞を獲得

見やすさにもこだわる

売り場づくりを担当した、新丸太町店の気谷洋平さん(中央)、加茂晶一店長(右)、坂根雅之副店長代理(左)
売り場づくりを担当した、新丸太町店の気谷洋平さん(中央)、加茂晶一店長(右)、坂根雅之副店長代理(左)

 2019年2月1日から4月30日を期間として開催された月桂冠の「春の大陳コンテスト」で見事、「大陳賞」を獲得したのは「スーパーマツモト新丸太町店」(京都府)。売り場づくりを主に担当した気谷洋平さんは「まさか賞をいただけるとは思っていなかったため、大変、光栄です」と喜びの表情を見せる。

 店内の一角にある催事スペースにおいて、今年3月5日から同31日までの27日間、大量陳列を行い、多くの来店客に商品をアピールした。

 「つき2L」「上撰さけパック2L」「復刻版さけパック1.8L」「山田錦純米パック1.8L」「糖質ゼロパック1.8L」「大吟醸720ml」など、月桂冠の主要商品をボリューム感を持たせながら、高く積み上げた。

 目を引くのは、中央部に据え付けられた存在感のある酒樽で、その周囲をぐるりと取り囲むように立体的な陳列を行った。さらに上部には、天井にまで届く桜の花びらを模した飾りつけを施し、「お花見」「月桂冠」と記したオリジナルのボードを据え付けた。

 「思わず見上げたくなるような、桜満開のお花見をテーマに陳列を行いました。ボリュームのある陳列ですが、見やすさ、手に取りやすさにもこだわりました」と気谷さんは説明してくれた。

 目立つ場所で展開したこともあり、来店客からの注目度は高かった。陳列を手伝った坂根雅之副店長代理は「スゴイと、立ち止まって見るお客さまも多くいらっしゃいました」と振り返る。定番売場で展開していた時より、2~3倍売れた商品もあり、大陳は売上の大幅な伸長につながった。

トップ3に入る繁盛店

 マツモトは、京都府亀岡市に本部を置き、現在、23店を展開するスーパーマーケット(SM)企業である。売上高における、青果、鮮魚、精肉に総菜を加えた生鮮4部門の構成比は65%にも上り、鮮度、旬、おいしさを重視する商品政策で多くのファンを獲得している。

 今回、受賞した新丸太町店のオープンは2009年3月。売場面積は728坪、京都市の幹線道路のひとつ、丸太町通りに面している。全店のなかでもトップ3に入るマツモトの繁盛店で、これまで着実に売り上げを伸ばしてきた。ただ周辺には、「ライフ太秦店」「万代嵯峨広沢店」「いかりライクス常盤店」など有力SMが複数あるほか、食品も扱うドラッグストア、ディスカウントストアといった異業態も徐々に増えている。競争は激化しているのが現状だ。

 これに対し、新丸太町店では、前述のように鮮度、品質のよい商品を低価格で提供。さらに加茂晶一店長「親身の接客によって、より多くのお客さまに来ていただけるよう努力している」と教えてくれた。

 その中、大陳コンテストへ取り組む意義について、気谷氏は「楽しさや驚きなど、低価格以外の価値をお客さまに伝えられることが魅力」と語る。実際、来店客からの大きな注目を集めることができ、手応えを得たようだった。今後も、新丸太町店では大陳コンテストへ積極的に参加する意向を持つ。楽しく、感動を与える売場の演出、工夫により、競合店にはないマツモトの魅力を発信していく考えだ。

 気谷氏は「次もエントリーする機会があれば、ぜひ最高賞をめざし、がんばりたい」と意気込みを見せる。

「大陳賞」を獲得した「スーパーマツモト新丸太町店」 「大陳賞」を獲得した「スーパーマツモト新丸太町店」