店頭でシリーズ全24種類を展開 キャラクターを打ち出す楽しい売場を演出
来店客の反応を楽しみにワクワク気分で陳列に取り組む
6月24日の「プチクマの日」に合わせて実施された今回のディスプレイコンテスト。
このコンテストでボリュームコース、グランプリを受賞したのが原信四日町店だ。同店店長の小川智寛氏は、「本部からの情報をもとに参加を決定しました。もともと当店では、店頭付近の売場を店の顔として重視しており、季節感のある催事展開や、売り込み商品の打ち出しなどを積極的に行っています。今回の企画もお客さまに喜んでいただけるのではないかと考え、参加することにしました」という。
同店の顧客層としては、共働きの子育て世代のほか、65歳以上の高齢層も多い。子供や孫と一緒に来店する顧客も多いため、キャラクターを前面に出す今回の企画は、とくに子供に喜んでもらえるのではないかと考えた。
陳列については菓子担当チーフと相談しながら、まず「プチシリーズ」24品をすべて揃えることで、カラフルで楽しい売場づくりを計画。店頭付近の目立つ場所に広いスペースを確保して迫力ある展開を行うことにした。陳列は商品を種類やフレーバーごとに分類して整理し、併せてパッケージの色合いのバランスに配慮して配置を決めていった。
「種類が多い分、陳列には時間がかかりましたが、大変というより、これでお客さまからどんな反応が得られるのか、ワクワクする気持ちで取り組んでいました」と小川氏は語る。
「プチシリーズ」売上は昨年対比で2.6倍もの伸長
今回売場展開と合わせて、バンドル販売による価格訴求や、ブルボンの協力で、スティックバルーンなどの景品も用意。かなりの数を用意したが、陳列初日に景品がすべてなくなるほどの人気だった。
小川氏は「それだけ買い上げ点数が多かったということで、たとえばお孫さんが何人かいる方はみんなにあげようと思い、人数分の商品を購入されたケースもあると思います。販売実績は昨年同時期と比べて2.6倍ほどになりました」と、反響の大きさを語っている。
こうしたコンテストに参加する意義について小川氏は、「他店との競合環境が厳しくなる中で、基本的には、原信四日町店らしさをどう打ち出していけるかを常に考えています。ほかでは買えない商品や独自商品の品揃えなど、さまざまな取り組みを行っていますが、今回のような企画に参加することも、売場での季節感や変化を演出する意味で重要だと考えています」と話す。
同時に、花見やお彼岸など、毎年の催事に合せた展開についても、毎年同じ売場をつくるのではなく、どこか新しい提案や演出を加えて、変化させていくことを重視している。そうした意味からも、メーカー主催の店頭企画を積極的に生かしていきたいという。
「今回の参加も売場の活性化とお客さまに喜んでいただくことが主目的でしたので、賞についてはあまり意識していませんでした。最初“グランプリ”と聞いても、それがどういう賞なのかもわかっていなかったくらい。最高の賞だと聞いて、大変驚き、光栄に思っています。私自身、もともとは加工食品カテゴリーを担当してきたので、これまでもさまざまな取り組みを行ってきました。その中でも今回は反応が顕著で、手応えを感じることができました。今後も機会があれば参加したいと思います」(小川氏)